
「人間の体の半分以上は水」…私たちの生命にとってなくてはならない大切な「水」に着目している当ブログ。
今回から3回に渡って「雨水と飲み水、実際どう違う?」ということについて掘り下げます。
飲み水は元々雨水のはずですが、雨水と飲み水はいったいどこが違うのでしょうか。その前にそもそも、雨水って飲めるのでしょうか。意外と知られていないポイントが出てくるので、面白いですよ!
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飲み水はもともと「雨水」
水の循環の始まりは雨から
前回のブログでは水の循環について考えました。
その原点ともいえるのが元をたどれば水道の水は「雨水」であるということ。
つまり「雨の恵み・自然の恵みで生きている」ということでした。
雨は山に降り注ぎ、土に染み込んだり、土の表面を流れたりしながら、少しずつ川へと流れていきます。
そしてダムや湖に流れ着き溜まった水が浄水場で処理され、私たちの家へと運ばれてきます。その過程を経てはじめて、水道水を飲み水や生活用水として利用できる、というわけです。
ではなぜ、そもそも雨水をそのまま飲み水として使わないのでしょうか。
さらに前提として、雨水ってそもそも飲めるのでしょうか。
☆前回のブログはこちら。水の循環について考えました。
私たちの飲み水はどうやってできる?〜雨水や川から私たちの口にたどり着くまで(その1)
☆「体内の水分比率」や「水の働きを理解するためのキーワード」等、水と健康に関する興味深いトピックが盛りだくさんです。良かったら是非ご覧ください。
☆ これまでのこぼればなしも是非ご覧ください。
誰かに話したくなるような雑学も色々ありますよ!
そもそも雨水って飲めないの?
答えは「△」-どういうこと?
まず大前提として「雨水は飲めるのか?」という疑問と向き合ってみましょう。
実は「答えは△」。
いったいどういうことなのでしょうか。
正確に言うと「◯ではあるが日本では基本×」、だから「△」なのです。
雨水を飲んでいる人はいるの?
「雨水は飲めるのか」の答えの前半は「◯ではある」ということでしたが、実際に雨水を飲んでいる人はいるのでしょうか。
ここでは答えは◯です。
具体的には、ハワイ等の南国、オーストラリア・ニュージーランドのそれぞれ一部地域等では実際に雨水をタンクに貯め、飲み水として利用しています。
(もちろん、ゴミや不純物を取り除いたり衛星面での管理をしています。)
共通点としては「空気のきれいな場所」ということが重要なようです。
澄んだ空気・地域の立地等の条件が整っている場所では「水道水も雨水も使えるけれど雨水の方が甘みがあって美味しい」という地域もあるそうです。
雨水を飲み水に使う場所は、水道が整っていないところとは限らないわけなのですね。
日本では雨水を飲むのは「×」
どうやら雨水自体を飲むことは不可能ではないらしいのに、どうして日本では雨水を飲むことができないのでしょうか。
それは、日本においては飲み水にできる水の基準が法律で細かく定められているからです。
その法律とは「水道法」と「食品衛生法」です。特に水道法では、飲み水がクリアしなければならない水質基準が事細かく定められています。
例えば自宅で雨をタンクに溜めて処理をして水道法の水質基準を満たし続けるのは不可能に近いため、日本では雨水を飲むのはNGという結論となるわけです。
逆の発想でいくと日本の水道水は飲み水の基準を満たすことが保証されているということもまた、水を考える上で非常に重要だといえるでしょう。
ちなみにもちろん、水道法の基準を全て満たしていないからといって、必ず腹痛等の不具合が起きるわけではありません。
おすすめはできませんが、どうしても雨水を処理して飲む、という場合はあくまで自己責任ということになります。
雨水は「飲めなくはないが場所を選ぶ」
日本の水道事情も見えるテーマ
今回は、そもそも雨水は飲めるのか?という疑問をテーマにお話してきました。
水道水の源となる雨水は飲めないわけではなく実際雨水を飲んで生活している地域もあります。
日本で雨水が飲めないのは、雨水の質というよりは飲み水に求められる法律的な水質基準が要因でした。
ここで「水質」という話が出てきましたが、雨水と飲み水の水質はどこが違うのでしょうか。
次回は、「私たちの飲み水はどうやってできる?〜雨水や川から私たちの口にたどり着くまで(その3)」として「雨水と飲み水の水質の違い」について具体的に迫りたいと思います。
どうぞお楽しみに!