
「人間の体の半分以上は水」…私たちの生命にとってなくてはならない大切な「水」に着目している当ブログ。
今回からのテーマは「私たちの飲み水ができるまで」について掘り下げます。中でも今回は「水の循環」についてがテーマです。雨水がどのようにして私たちの飲み水となり、どのような形で再び自然に帰るのでしょうか。知っているつもりでなかなか意識しなかったこのテーマから、私たちの飲み水について考えていきましょう。
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飲み水の起源は「雨水」
自然の恵みが生命をつなぐ
私たちは普段、水道の蛇口から出てくる水を利用して生活しています。
そのことが当たり前になり過ぎて無意識に利用している人がほとんどでしょう。もちろん私自身もその一人です。
しかし、元をたどれば、水道の水は「雨水」であることを意識したことはありますか?
私たちは確かに「水道の水」で生きていますが、それはつまり、「雨の恵み・自然の恵みで生きている」ということになるのです。
頭ではわかっていても、実際のところはなかなか、水不足の時にしか意識しないことかもしれませんね。
そこで、雨水が水道水として私たちの元に届き、また自然へと還っていく旅について探っていきましょう。
☆「体内の水分比率」や「水の働きを理解するためのキーワード」等、水と健康に関する興味深いトピックが盛りだくさんです。良かったら是非ご覧ください。
☆ これまでのこぼればなしも是非ご覧ください。
誰かに話したくなるような雑学も色々ありますよ!
雨水が水道の蛇口に届くまで
雨の日から始まる水の旅
「今日は雨かぁ、嫌だなぁ…」
なんて私たちがつぶやいている雨の日に、雨水は空から降り注ぎ、生命を支える旅をはじめます。
(寒い日の雪ももちろん、雨と同様大切な水資源です。)
降り注ぐ雨はもちろん、樹々や花の土を潤し、植物が生きる力となります。
水道水の観点から考えると注目したいのは「山に降り注ぐ雨」です。
山と川を巡る雨水
山の森林に降り注ぐ雨は、土に染み込んだり、土の表面を流れたりしながら、少しずつ川へと流れていきます。
もちろん、川自体に降り注ぐ雨も加わります。
水が川を流れる過程で、私たちが自然から水をいただくための最初のしくみにたどり着きます。
それは、水を貯めておくダムや湖です。
自然から水をいただくしくみ
夏場には、ダムや湖の貯水量が…という話がよく出てきますが、これらに貯めておいた水を水道水に利用することになります。
「川の水を貯める」イメージはありますが、元々は雨水。当たり前のことですが、あまり意識しないものですよね。
ダムや湖の水は、取水施設から取り入れられ、導水管を通って浄水場へたどり着きます。
浄水場では水道水に最適になるように水をきれいにしますが、どんな処理をしているのかは、別記事で改めて掘り下げる予定です。
浄水場できれいになった水はいったん配水池に貯められ、必要に応じて配水管へと送られます。
いよいよ水道の蛇口へ
さあ、いよいよ、水が私たちのもとに届きます。
配水管から運ばれてきた水は、水道の蛇口へとたどり着き、飲み水や生活用水となります。
家の外に目を向ければ、農業用水・工業用水・水力発電も、自然の水を頂いて使っていることになりますね。
水道水は自然の力と多くの人に支えられている
水の旅を縁の下で支える力
ここまで、水の旅の前半を巡ってきました。
雨水が水道水として使えるようになるまでには、自然の力はもちろん大きいですが、多くの人に支えられていることも忘れてはなりません。
ダムや湖、浄水場、その過程となる水道管を守り支え続ける人々がいます。
そしてそもそも、ダムや水道設備のライフラインを作る段階で、多くの人の苦労があり、困難を乗り越えてきて現在の水道があるのです。
このことは、水の旅の後半である「きれいな水を自然に還す」過程でも同じことが言えます。
水道水が自然に還るまで
きれいに処理して川へ還す
私たちが様々な用途に利用した水は、下水管を通り、下水処理場に送られます。
下水処理場では、様々な仕組みで水を浄化し、きれいな水にして自然に還す工夫がされています。
このことについても改めて別記事で説明しますが、私たちは普段なかなか意識しないものの、様々な努力と工夫がなされています。
水道料金の明細を見て、下水道料金が気になってしまうこともあるかもしれませんが、それだけ大切なことをたくさんしているのです。
きれいになった水は川へと戻り、自然に還されます。
川から海へ・海から空へ
川へと戻った水は下流へと向かい、やがて河口に、そして海へとたどり着きます。
海の水はやがて蒸発し、水蒸気は空へと昇り雲を作ります。
長い長い水の旅はこれで一段落。そしてご想像通り、また雨から新たな旅が始まります。
水は巡り続ける
生命を支える水の旅
ご紹介したように繰り返していく水の旅のことを「水の循環」といいます。
今回は水道水となる水の旅に注目しましたが、もちろんそのまま川を流れ続けて海に行く水も、川に流れることなく地表から蒸発する水や、川から直接蒸発する水等もあります。
そのいずれも、ゆくゆくはまた空に昇って雲となり、雨となり、また旅を続けます。その過程で、人間である私たちだけでなく、あらゆる生物の生命を支えているのです。
昔々から延々と続いてきた水の旅。驚くべきことに、長年の時を経ても、こうして巡り続ける地球の水の総量はほとんど変化していないそうです。
これも、水で覆われた惑星・地球の神秘の一つかもしれませんね。
水という自然の恵みが支える生命
自然と人の力が水と生きる環境を作る
今回は、繰り返していく水の旅である水の循環をテーマにお話してきました。
雨水から始まり、私たちの生活を経てまた川、そして海へと流れ、空へと昇り再び雨水となる旅を、水は延々と続けて、生命を支えているのですね。
次回は、自然の水が飲み水になるまでの浄水の過程を詳しく調べていきましょう。
「私たちの飲み水はどうやってできる?〜雨水や川から私たちの口にたどり着くまで(その2)」として今度は「雨水と飲み水、実際どう違う?」という疑問に迫りたいと思います。
是非お楽しみいただければ幸いです。