水は体内でどんな働きをする?(6)栄養を運び体中に届ける水(その3)

「人間の体の半分以上は水」…私たちの生命にとってなくてはならない大切な「水」に着目している当ブログ。

今回は、栄養を運び体中に届ける水(その3)として、体内での食物の吸収における水の重要な働きについてお話します。

今回は小腸・大腸のお話。お腹の元気は水分と関係が深いですが、腸での消化においては水はどのように働いているのでしょうか。

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体液を活かした「担当分け」の「流れ作業」で食物を消化

体液の水分と体液内の酵素が大活躍

前々回から4回にわたり栄養と水の大切な関係についてお話しています。今回は3回目です。

前回は、各消化器官・各体液の得意分野を活かした食物の消化についてお伝えしました。

食物は口に入るとさっそく咀しゃくとだ液で消化され、食道を通って胃・十二指腸へと送られていきます。
その間に様々な栄養素がどんどん消化されていきました。

食物は体液と混ざって液状になり、消化器官を巡ります。
体液という水があるからこそ為せる技です。

各体液にはそれぞれ異なった酵素があり、それぞれの酵素に適した栄養素を分解していきます。

今回は、細かく分解されてきた食物と栄養が、いよいよ吸収されます。

早速、消化の仕上げ・吸収のために食物が流れ込む小腸について具体的に見ていきましょう。

☆「栄養を運び体中に届ける水」について、前回までのお話はこちらです。

水は体内でどんな働きをする?(4)栄養を運び体中に届ける水(その1)

水は体内でどんな働きをする?(5)栄養を運び体中に届ける水(その2)

☆消化・吸収・代謝及び酵素の働きについて、こぼればなしでもご紹介しました。
こちらも是非ご覧ください。

こぼればなし(1)人はいつの間にかこんなに熱と水分を放出している!

こぼればなし(2)どうして平熱は36.5°C前後なの?

☆「体内の水分比率」や「水の働きを理解するためのキーワード」等、興味深いトピックが盛りだくさんです。良かったら是非ご覧ください。

「水と健康」記事一覧

水が活躍!消化の総仕上げと吸収

小腸〜長い長い消化器官のヒミツ


突然ですが、小腸の長さをご存知ですか?

お腹の中に複雑にクネクネと続いている小腸。
実は、小腸の長さは6m〜8mもあると言われています。

大人の身長の3倍以上の長さは確実にあるのですね。

(※厳密にいうと十二指腸は小腸の一部であり、十二指腸・空腸・回腸の総称が小腸です。)

長い小腸は、まっすぐのホース状ではなく、多くのヒダがあり、さらに、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる無数の突起で覆われています。

これらの「デコボコ」が何の役割を果たしているかというと、食物を吸収できる場所の表面積を広げているのです。

この構造のおかげで、小腸の表面積は、何と、テニスコート1面分とも、2面分とも言われています。

私たちのお腹に、テニスコート級の消化器官が入っているなんて、驚愕の事実ですよね。

この広大な表面積の長い小腸で、食物は2〜4時間かけて消化・吸収を行い、私たちが食べるものをしっかりと栄養として取り込んでくれています。
実に栄養の約90%は小腸で吸収されています。

私たちが無意識でいる間にこんなにも働いてくれているなんて、胃腸はなんだか健気で、ありがたいですね。

胃のお話でも出てきたぜん動運動をしながら、せっせせっせと栄養を吸収する小腸ですが、詳しく見ると、吸収と同時に、実に賢く効率よく、消化の最終的な総仕上げになる処理も行っているのです。

小腸で栄養を最小物質へ!体に使いやすいかたちで吸収


口・食道・胃・十二指腸で体液と混ざり、たっぷり水分を含んだ液状の食物。
ここまでに、デンプン・タンパク質・脂質はかなり分解されて降りてきています。

そして最後の総仕上げ、腸液が働き、栄養を体内で使いやすい最小物質まで「仕上げの分解」をします。
もちろん、ここでも酵素が大活躍します。

・デンプン由来の糖、マルトース(麦芽糖)とデキストリン

→酵素マルターゼにより最小のグルコース(ブドウ糖)に分解

→小腸の絨毛にある毛細血管から吸収

・タンパク質由来のポリペプチド

→酵素ペプチターゼにより最小のアミノ酸に分解

→小腸の絨毛にある毛細血管から吸収

・脂質由来の脂肪酸とモノグリセリド

→小腸に入ると一旦脂肪に戻る

→小腸の絨毛にあるリンパ管から吸収
※脂質だけは吸収ルートが違います

栄養を体内で使いやすいかたちで吸収するには、何段階もの消化・分解が必要なのですね。

ちなみに、吸収のときにウィルスや細菌を一緒に取り入れてしまわないよう、小腸には免疫細胞が集中して体を守っています!頼もしいですね。

大腸〜水と不要物に分ける片付け屋さん


長い長い小腸で約90%の栄養の吸収を終え、今度は大腸に食物が流れ込みます。

大腸の大切な役割は、

・まだ消化されていない食物繊維等を発酵・分解(微生物による)

・水分を吸収する

・ミネラルを吸収する

・最後まで消化されなかった不要物を便として排出

小腸で丁寧に吸収されたあとの食物は、最後まで流動的な液体で大腸にたどり着き、大腸は最後の役割分担でミネラル、そして水分を吸収します。

前回からお話してきた、消化・吸収の適材適所の流れ作業は、ここでフィニッシュです。

この消化・吸収の流れ作業は、水分なしには実現できません。
つまり、私たちは水分なしには栄養を取り入れることはできません。

いかに水分が大切な役割を果たしているか、伝わったのではないでしょうか。

連携プレーの「アンカー」腸の活躍はすごい!

栄養分をしっかり摂り切る「頼れるアンカー」

今回は、小腸と大腸が消化の仕上げと吸収にどのような働きをしているかをお伝えしました。

腸は、消化器官でバトンタッチしてきた消化・吸収の頼もしきアンカーとして、しっかりと栄養や水分をキャッチし、体内で活かすように動いています。

そして、食物を食べるところから大腸まで、水分はなくてはならない大切な働きをしています。

「人の体は水でできている」という言葉は、組成だけでなく、体を作る栄養を取り込む、という意味でも言えることですね。

さて、次回は、
「水は体内でどんな働きをする?(7)栄養素を運び体中に届ける水(その4)」として、吸収された栄養がどのようにして体内を巡っていくのかについてお話します。

血液と体液が水であるからこそ、栄養が私たちの体を巡り活かされます。
とても興味深いトピックですので、是非お楽しみにしていてくださいね。