水は体内でどんな働きをする?(5)栄養を運び体中に届ける水(その2)

「人間の体の半分以上は水」…私たちの生命にとってなくてはならない大切な「水」に着目している当ブログ。

今回は、栄養を運び体中に届ける水(その2)として、食物の消化における水の大活躍についてお話します。

私たちが食物から栄養を得られるのは水のおかげ!
消化の観点から、水と私たちの体の密接な関係に迫ります。

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水が作り出す「消化の流れ作業」

水の流動性と酵素を活性化する性質がカギ

前回から4回にわたり栄養と水の大切な関係についてお話していきます。今回は2回目です。

前回は、まずは概論として、体が食物から栄養を取り入れる過程として「消化・吸収・代謝」がキーワードであることと、それらは水なしには実現できないことをお伝えしてきました。

「消化・吸収・代謝」は、体液と、その液体中で働く酵素によって行われるからです。

食物は体液と混ざって液状になるからこそ、消化器官を巡って消化されるのですね。

消化器官ごとの得意分野の連携プレーで消化

前回は、水が食物から栄養を取り出す「素晴らしい連携プレー」があることもお伝えしました。

消化器官ごとに分解が得意な栄養素があり、その得意なものを担当して次にバトンタッチし、すべての消化器官をめぐるとすべての栄養が吸収しやすくなる、流れ作業のようになっているというお話です。

今回は、具体的にこの「消化の連携プレー」について詳しく見ていきましょう。

☆「栄養を運び体中に届ける水」について、前回までのお話はこちらです。

水は体内でどんな働きをする?(4)栄養を運び体中に届ける水(その1)

☆消化・吸収・代謝は体温のこぼればなしでもご紹介しました。
こちらも是非ご覧ください。

こぼればなし(1)人はいつの間にかこんなに熱と水分を放出している!

☆「体内の水分比率」や「水の働きを理解するためのキーワード」等、興味深いトピックが盛りだくさんです。良かったら是非ご覧ください。

「水と健康」記事一覧

食物が消化・吸収されるしくみ

口の中〜よく噛んで、だ液で分解!

最初は私たちも日々なじみが深い「食べる」過程から。

口から食物をとりいれ、まずはよく噛みます。
噛むことも立派な消化機能の一部、むしろ原点です。
専門的には「物理的消化」と呼ばれます。

ここですぐに水が活躍!
第一の体液「だ液」が登場します。

噛むと多くのだ液が出て、細かくなった食物と混ざって流動的になり、飲み込める形状になります。

だ液の得意分野は、主に主食で摂る炭水化物の分解です。

このだ液にはアミラーゼという酵素が含まれていて、デンプン(小麦や米など炭水化物)を分解して糖に変えます。
アミラーゼをはじめとする酵素は、食物の分解等の化学反応を促進させる物質で、水(体液)の中でしか働くことができません。

このような、体液と酵素によって食物の栄養素を分解していくことは「化学的消化」と呼ばれます。

ちなみに、噛む回数がここで不足していると、食べ物が十分に小さくならないために、のちに胃腸に負担をかけることになるのです。

胃〜胃液でしっかり分解!

口で飲み込まれた食物は食道を通って胃にたどり着きます。
重ねて、水分を含み流動的になっているからこそ、消化器官を移動しやすいですね。

消化といえば胃、と思い浮かぶ程、重要な役割を果たす消化器官です。

胃の得意分野は体内でのミキサーのような役割です。

胃は食物が入ると「ぜん動運動」つまり中身を前進させるような収縮運動をします。
これも「噛む」ことと並んで「物理的消化」の一部です。

その運動によって、口・食道から送られてきた食物と胃液を混ぜ合わせ、さらにドロドロの粥状にします。
ここでまた、胃液の水分が加わっていますね。

胃液の得意分野は、タンパク質の分解。
ペプシンという酵素が活躍して分解されます。

胃液の塩酸は、食物の殺菌・細菌の繁殖を抑制したり、カルシウムを水溶性に変えて吸収させやすくしたりもします。

十二指腸〜すい液と胆汁がここでmix!

胃袋から出た食物が通る次の場所は十二指腸。

ここでは
すい臓から流れ込むすい液と、胆のうから流れ込む胆汁(肝臓で作られ胆のうに蓄積された体液)の2つの体液が加わります。

十二指腸の得意分野は、デンプン・タンパク質・脂肪のオールマイティーな消化です。

具体的には、

・だ液で分解しきれなかったデンプンの分解フォロー(すい液・酵素アミラーゼ)

・胃液で分解してきたタンパク質の更なる分解(すい液・酵素トリプシン)

・脂質を乳化しドロドロにして消化しやすくする(胆汁・酵素はないが、脂質を細かくする働き)

・ドロドロになった脂質を分解(すい液・酵素リパーゼ)

こんなにもマルチに働いているんですね。これも、水分ーすい液・胆汁の体液があってこそです。

この後、食物は腸へと送られ、「消化の仕上げ」と「吸収」の過程へと移ります。

奥が深いので、ここからは次回にお話させてください。

☆酵素の働きは体温付近で最も活性化されます。
こちらも是非ご覧ください。

こぼればなし(2)どうして平熱は36.5°C前後なの?

適材適所で栄養をしっかり採り入れる!

連携プレーで食物の様々な栄養分を分解


今回は、口から食べて水が活躍する食物の消化についてお話しました。

水が液体であるがゆえの、文字通り「流れ作業」による体液の連携プレーは、素晴らしいものですね。

さて、次回は、
「水は体内でどんな働きをする?(6)栄養素を運び体中に届ける水(その3)」として、分解された栄養素がどのようにして体内に吸収されていくのかについてお話します。

今回、十二指腸までで細かく分解されてきた食物が、いよいよ小腸・大腸に向かいます。

ここでも、栄養を体に上手に取り入れる水の本領発揮!
是非お楽しみにしていてくださいね。