こぼればなし(2)どうして平熱は36.5°C前後なの?

「人間の体の半分以上は水」…私たちの生命にとってなくてはならない大切な「水」に着目している当ブログ。

体温調節と水についてお話をしてきていますが、ちょっと脱線して、体温についてのおもしろい「こぼればなし」もお届けしています。

今回のテーマは「平熱が36.5°C前後なのはなぜ?」

低体温・高体温の方も多くいらっしゃるため個人差はありますが、平熱は一般的に36.5°Cを基準に考えられることが多いですね。

ところで、体温はどうして平熱36.5°C前後に保たれているのでしょうか。

実は、この平熱の温度は、体にとって最適で、生命維持において重要な意味を持っているのです。

36.5°C前後の平熱をキープすることで、いったいどのような「よいこと」があるのでしょうか。

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平熱の温度にはワケがある!

体内の機能にとって最適な温度


ブログの本編では、水と体温の関係 前編後編にて、水が体温調節に大切な役割を果たしていることをお話しました。

また、平熱は、体の内部環境を「いつもどおり」の一定の状態にキープしようとする働き「ホメオスタシス(恒常性)」により保たれていることも前記事でとりあげました。

ではそもそも、体温はなぜ、平熱近くの温度に保たれているのでしょうか。

実は、平熱の温度にはワケがあるんです。
体内の機能とって最適な温度になっているのですが…

早速、具体的に見ていきましょう。

☆体温調節のしくみについて、詳しくは、本編記事「水と体温の関係」をご覧ください。

前々回
水は体内でどんな働きをする?(2)水と体温の関係(前編)

前回
水は体内でどんな働きをする?(3)水と体温の関係(後編)

☆体温維持に関わるホメオスタシスとは

水は体内でどんな働きをする?(1)元気を守るキーワード「ホメオスタシス(恒常性)」

☆「体内の水分比率」や「水の働きを理解するためのキーワード」等、興味深いトピックが盛りだくさんです。良かったら是非ご覧ください。

「水と健康」記事一覧

平熱が守る3つのポイント

1. 細菌・ウィルスをできるだけ抑制する


平熱により守られる体について、まず挙げられるのが、体に害を及ぼす細菌やウィルスのリスクを低減することです。

地球上には約7千種弱の細菌が発見されており(実際はその10-100倍存在するとも言われる)、ウィルスは約3万種あると言われています。

その中で、人間に悪影響を及ぼすものは数百種。
普段いろんな病気に気をつけている立場からすると多く感じるかもしれませんが、全体から見ると、ごくひと握りです。

ここに平熱の温度が役に立っています。
つまり、36.5°Cより低い温度で死滅する細菌・ウィルスが多く、
体温のおかげで、人体に影響を及ぼす細菌・ウィルスのリスクがぐんと減っているということになります。

もちろん、もっと高くなると死滅する細菌やウィルスが増えるわけですが…

それは、この後説明する機能とのバランスをとり、いざ細菌・ウィルスの悪影響を受ける時にだけ発熱して対応、ということになります。

2. 脳や心臓を守る

次にお話するのは、平熱であることによって体の臓器・器官、特に脳や心臓が守られるということです。

生命維持に重要な役割を果たす脳と心臓。

実は、限られた温度帯でしか正常な機能を保つことができません。

前提として、細胞の温度が42°Cを超えると、酵素系等の体の機能障害が出てくるため、生命の維持に適切でない温度といえます。

脳は、44°C以上になると脳障害を起こし、33°C以下になると意識を失うと言われています。

心臓は普段から40°Cと高い温度であり、その温度のために、熱に弱いがん細胞が死滅しやすく、心臓のがんが少ないとも言われています。

心臓の動きが阻害されるのは20°Cと言われますが、これは、他の部分が低音に晒されても心臓の動きだけは維持できるようになっているともいえますね。

脳に適した温度が33〜42°C、心臓が機能する温度が20〜42°Cと考えると、これらの最高・最低温度と人の平熱は程よく離れています。

特に脳の適温範囲の真ん中あたりが平熱になっていますね。

これは、厳しい暑さ・寒さ等の影響を受けて、脳の温度が一時的に上がったり下がったりしても危険な状態にならない幅を持っているともいえるのです。

3. 酵素が最も活性化する温度をキープする


続いてのポイントは「酵素」です。

先ほど、42°Cを超えると酵素系等の体の機能障害が出てくる、という話が出てきましたが、酵素は生命維持において重要な役割を果たしています。

そこで、そもそも酵素ってなんだ?という疑問が出てきますね。

酵素は、食べ物を分解して、エネルギーや栄養素に変えてくれる物質です。前回のこぼればなしにも出てきた「代謝」ですね。

この代謝は、非常に多くの種類の酵素によって支えられていて、その数千種類あると言われています。

それぞれの酵素に得意な役割があって、

・唾液・すい液に含まれてデンプンを分解するアミラーゼ

・胃液に含まれてタンパク質を分解するペプシン

・すい液に含まれてタンパク質を分解するトリプシン

・すい液に含まれて脂肪を分解するリパーゼ

等、場所や役割が分かれています。

この酵素が一番活性化される温度が、36〜37°Cなのです。

36°Cより低くても、37°Cより高くても、代謝はぐんと低下してしまいます。

食べ物からエネルギーや栄養素をとりだす代謝は、生きていく上で何より大事。

その役割を担う酵素にとって最適な温度が平熱になっているのです。

こう改めて考えていくと、人体は奥が深くて面白いですね。

平熱で支える体の機能

体を守り酵素を活性化する平熱


今回は、平熱の温度はなぜ36.5°C前後なのか、という謎に迫りました。

平熱の体温は、細菌やウィルスのリスクを低減し、脳や心臓を守り、酵素を活性化させ、体のベストな状態を保つ最適温度だったのですね。

ところで、平熱が36.5°Cと書いたら、
低体温の方の「そんなにいつも高くない!」
高体温の方の「37°Cくらいも平熱だ」
という様々な声が聞こえてきそうですが…

そこで次回のこぼればなしは、
「こぼればなし(3)平熱は本当に36.5°C!?平熱の個人差に迫る」と題してお話したいと思います。

どうぞお楽しみに!