水は体内でどんな働きをする?(1)元気を守るキーワード「ホメオスタシス(恒常性)」

「人間の体の半分以上は水」…私たちの生命にとってなくてはならない大切な「水」に着目している当ブログ。
前回は、体内の臓器・器官が含む水分の多さについてご紹介しました。

今回からは、体内にたっぷり含まれている水分がどんな働きをするのかについて解説します。

水は本当に働き者!
その役割は実に多岐にわたります。
そこで今回はまず、水の様々な働きを理解する大切なキーワードである「ホメオスタシス(恒常性)」について、わかりやすくお伝えします。

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人の体は水でできている!

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今回は「体内の水の働き」を理解するための「ホメオスタシス(恒常性)」についてお話していきます。

その前に、前回までの知識をちょっとおさらい。

全ての年代において、人体の構成要素の半分以上を占める水。
体内の水分といえば血液ですが、それはごく一部にすぎません。

一つ一つの細胞は水で満たされ、その重さだけで体重の約40%を占め、さらに細胞と細胞の間も水で満たされています。

生命を維持する各臓器・器官は、何と7-8割を水分が占めています。
心臓や肺、脳、腸等の生命維持に不可欠な組織も、まさに水でできていると言えるほどの水分比率です。

その中で注目したいのが、体中に広がる筋肉。その約75.6%が水で満たされ、体内の水の貯水池とも言われています。

☆「体内の水分」について前々回・前回記事で詳しく特集しています。

体内の様々な部位の水分比率はどのくらい?(前編)ーそもそも体内の水とは?

体内の様々な部位の水分比率はどのくらい?(後編)ー水の多い器官はどれだ?

☆「体内の水の量」について別記事で詳しく特集しています。

体の半分以上、どころではない!人の生命を支える水の量について考える

☆「年齢による体水分率の変化」について別記事で詳しく特集しています。

体内の水の割合は年齢とともに下がる!その理由とは?

「ホメオスタシス(恒常性)」ってなんだ?

体内での水の働きを理解する大切なキーワード


「体は水でできている」とこれまでたくさんお話してきましたが、水は単なる体の構成要素ではありません。

水は本当に働き者。その活躍は多岐にわたり、水そのものが生命の維持に非常に重要な役割を担っています。

これからその働きについてお話していくのですが、その前にまず知っておきたいキーワードがあります。
それが、「ホメオスタシス(恒常性)」です。

多岐にわたる水の活躍は、ホメオスタシスの視点から考えるとぐんとわかりやすくなります。

聞き慣れない言葉に感じるかもしれませんが、いったいどんな意味を持っているのでしょうか。

そもそも健康とは?

ホメオスタシスを知る上で、改めて「健康とは何か」を考えてみましょう。

健康は言い換えれば「いつもどおり元気」で、体の状態に「異常がない」、つまり通常と異なることがない、変なところがない、ということですね。

健康を維持するということは、「いつも通りの良い状態を一定にキープする」ということでもあります。

わかりやすい例が「体温」です。
私たちには平熱があって、多くの人の平熱である36.5°C前後がよく基準として使われます。

それがわずか0.5°C上がった37.0°C以上、37.5°Cくらいまでは微熱、37.5°Cを超えると、発熱状態とされます。

だるさなど体にも変化がおこり、消耗しつらい状態になりますが、考えてみたらたった1-2°Cの変化の話なのです。

一日の気温は5°C以上の変化があることもよくあるのに、体温はわずかな差でも悪い変化が起こり、逆に健康な時には36.5°C前後の狭い範囲で維持されているということになるのです。

寒い日も暑い日も、アイスクリームを食べても熱々のラーメンを食べても、低体温や発熱にならないようになっているわけです。

変化する環境で「いつもどおり」をキープするチカラ


ホメオスタシス(homeostasis)はもともとギリシャ語で、「同一の状態」を意味する言葉で、わかりやすく言うと、体の内部環境を「いつもどおり」の一定の状態にキープしようとする働きのことです。

1859年頃、フランスの生理学者であるクロード・ベルナールが、生体の内部環境は外部環境から独立して一定に保たれていることを提唱し、
その状態をホメオスタシスと命名したのが、アメリカの生理学者であるウォルター・B・キャノンです。1920年代後半から1930年代前半のことでした。

温度や湿度、食べ物等、変化する環境の中でも、人体のベストなコンディションを維持する…それが、ホメオスタシスです。

何を「いつもどおり」にキープしているの?

「常に維持する力」と「元に戻す力」


先ほど体温の例を挙げましたが、ホメオスタシスにより「いつもどおりが守られるもの」はそれだけではありません。

例えば、常に維持されるものの例としては、

・体温
・血圧
・体液の成分や浸透圧

等が挙げられるほか、
異常を元に戻す力もホメオスタシスの一部として考えられています。

・ウィルスや菌が入り込んだ時それらを排除する
・けがをした時、元の状態に修復する

これらは自然治癒力と表現されることもありますね。

水が活躍!体の「いつもどおり」を守る


日々無意識に過ごす中でも、体は常に「健康ないつもの状態」をキープするように働いているのですね。こう考えてみると、改めて生命の神秘を感じずにはいられません。

そのホメオスタシスにおいて大活躍しているのが、水なのです。

例えば、暑い日に汗をかくことで体温を維持したり、風邪をひいたらたくさん水を飲んで休んで治したり…という日常の例で考えても、体内で水が活躍しているのが想像できますね。

体内における水の役割は実に多彩ですが、役割は違えど共通してホメオスタシスのために働いていると考えると、しっくりくることが多くあります。

体内における水の働きについてこれからお話していきますが、頭の隅にこの「ホメオスタシス」の考え方を是非おいて、読み進めてみてくださいね。

生命を支える水は「いつもどおり」を支える

ホメオスタシスの維持に欠かせない水


今回は、体内の水の働きを知る上で大切なキーワード「ホメオスタシス」について考えました。

このキーワード、高校理科で生物を選択した人は思わず「懐かしい〜!」と思ったのではないでしょうか。
「テストで思い出せなくて間違えちゃったんだよね〜」なんて思い出話も聞こえてきそうです。

実はホメオスタシスは、生物の勉強の中でも5本の指に入るであろう最重要キーワード。まさに、生き物の基本中の基本なんですね。

生物の教科に縁のなかった方にはなんだか難しそうに感じたかもしれませんが、実にシンプルに、

「体内をいつも同じ状態にキープする」ことで「いつも通りの健康状態を維持する」ということです。

水の働きは多岐にわたりますが、どれも「いつも通りの健康」を維持するという上では共通しています。

次回は、
「水は体内でどんな働きをする?(2)水と体温の関係(前編)」というテーマで、体内の水の活躍に迫りたいと思います。

次回もぜひ楽しみにご覧くださいね。